寒暖差さ大きく、花粉も舞う季節になりました。先日、新コスミオンが発売して1周年が過ぎました。それを記念して、スモカらしい面白マンガをTwitterやFacebookに載せさせていただいております。

 

ところで、私は、数年前から高血圧で毎日血圧を自宅で測っておりますが、寒暖差さ大きいと、血圧の変動も大きくなる傾向があるようです。高血圧性脳出血などを気にしているところで、先日、歯の話題をグーグっていたら、脳卒中と虫歯菌との関連が国立循環器病研究センター(略称:国循)の脳神経内科(長束一行部長)の殿村修一レジデント、 猪原匡史医長らの研究チームは、大阪大学大学院歯学研究科 口腔分子感染制御学講座 野村良太准教授、仲野和彦教授らの研究チーム、京都府立医科大学院医学研究科 地域保健医療疫学 栗山長門准教授、渡邊能行教授らの研究チームと共同で解明されたようです。 脳血管障害のうち突然発症するものを脳卒中と云うようです。

 
 

デジタル大辞泉によると脳血管障害とは「脳梗塞・脳出血・蜘蛛(くも)膜下出血など頭蓋内外の血管病変により生じる脳神経系障害・脳機能障害の総称。血管の詰まり・破れなどにより脳細胞への酸素や養分の供給が滞り、機能障害が生じる。血管障害の発生場所や程度によって半身麻痺(まひ)(純運動性不全片(へん)麻痺)・半身のしびれ(感覚障害)・言語障害・視覚障害・構音障害(呂律緩慢)・痛みなどの後遺症が残ることがある。日本人の死亡原因の上位に位置し、高血圧・糖尿病などの生活習慣病や喫煙などを原因とする場合が多い。」

 
 

以前から、むし歯や歯周病などの歯の病気についても、口腔内の細菌は血管の中に進入し脳や心臓など全身の血管の病気を引き起こすのではないかと言われてきました。

 
 

今回の解明は、脳血管障害起こる原因の一つとして、虫歯菌(ミュータンス菌)が関連していることが発見された。脳卒中患者から収集した唾液中に含まれるミュータンス菌の中にコラーゲンに対する結合能を有するもの(cnm遺伝子保有株)があり、その結合能を測定したところ、コラーゲン結合能とMRI[Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)]で調べた脳内微小出血(深部基底核領域)の数との間に優位な相関を認めた。

 
 
上記の研究成果を元に、下記のような機序を想定しています。
年齢や血圧、そのほかの生活習慣の影響によって、脳の微細な動脈における動脈硬化性変化が進行し、血管構造がもろくなっていきます。

 

特に血管周囲にはコラーゲンが沈着し、血管の透過性が亢進することで、抜歯・歯磨き等で血液中に入った細菌が血管の外に侵入しやすい環境となります。cnm遺伝子保有株は、コラーゲン結合蛋白を菌体表面に発現し、血管壁のコラーゲンに接着することで、局所的な炎症を惹起し、血管を脆弱にすることで微小な出血や高血圧性の脳出血の発症に関連するのではないかと考えられています。

 
 
 

jazztime2015