親知らずはヒトの歯の一種で智歯、知恵歯、第3大臼歯とよばれ、歯科では「8番」と呼ばれる歯です。この「8番」は中切歯の上下左右4本が1番でそこから順番に奥歯に向かって番号が振られ一番奥が親知らずで8番目になります。この親知らずは10代後半から20代前半かけて生え、歯の中では遅れて生えてくる歯です。最近は顎が細くなり生えてこない方もいらっしゃるようです。

歯並びimages

 歯の治療にいくと、奥歯(特に親知らず)はブラッシングし難く、虫歯になりやすいので、抜歯を薦められることがあります。歯としてはあってもなくてもよいような位置づけ?なので。

さて、これからは状況が変わり親知らずも大切しなといけないような時代になりそうです。

というのは、再生医療の研究が進められており、親知らずに注目が集まっています。では、なぜ親知らずに注目がされているかというと、再生医療で使う幹細胞が親知らずの中に存在するからです。これを取り出して培養し、分化させて、別の体の組織を作り出す可能性が見出されています。

 

他の部位の細胞を使うより歯の幹細胞を使うと100倍ぐらい効率的にiPS細胞の樹立ができます。また、歯髄再生治療法も開発されているようです。それ以外にも次のような細胞が再生されているようです。

 歯髄の骨再生
 歯髄で再生

今年の最後の記事になりましたが、来年もよろしくお願いします!